イタリア・オペラ対訳本の出版・通販/舞台字幕制作/舞台言語表現監修/コンサート企画
おぺら読本出版は、イタリアオペラ対訳本の企画・編集・販売・字幕制作、舞台言語表現の監修、講演などを通し、イタリアオペラのさまざまな作品・文化を発信し続けています。
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【78】La Rondine (つばくろ)
¥2,500
ラ・ロンディネ つばくろ 2021年9月初版刊行 第1次世界大戦禍、敵国からの委嘱にこたえて作曲されたいわくつきの作品。これまでプッチーニの全ての作品を出版していたリコルディ社も出版を断り、ライバル出版社ソンツォーニョ音楽出版が引き受けた。物語は実に明快に進行する。 富豪ライモンド・フェルナンデスの妾マグダは何不自由なく生活しているが、自分がかつて夢見た自由な愛に生きる生活とは程遠い。そんなある日の事、パリの邸宅でパーティーをしていると、詩人のプルニエが手相占いを始め、マグダに、ツバメのように自由に海を越えて愛に生きる未来を予言する。かつて夢見た世界を受け入れるかどうか迷っていたが、サロンから誰もいなくなった時、マグダは決意する。尻軽な町娘の衣裳に着替え、パリのクラブ「ブリエ」に足を運ぶと、そこで、運命の人ルッジェーロと出会う。意気投合したところにパトロンのライモンドが現れるが、マグダは自分の夢を現実化させるために彼の元に戻らず、ルッジェーロとの生活を、パリを離れ、コート・ダジュールのリヴィエラに新たな愛の巣を築いた。結婚を求めるルッジェーロと自由な愛に生きる事を求めるマグダ、さて、結末は? ジュゼッペ・アダーミのリブレットは、オペラ台本というよりは戯曲のように洗練され、音楽がなくても見事に想像を可能にさせるテンポ感と文学性を併せ持った秀作。 是非御一読あれ。 日本語タイトル表記「つばめ」が多い。
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【70】Suor Angelica (修道女アンジェリカ)
¥2,200
作曲 プッチーニ 2020年6月25日初版発行 プッチーニ作曲の「外套」「ジャンニ・スキッキ」とこの作品で〈三部作〉を構成している。1918年12月14日にメトロポリタン歌劇場で〈三部作〉が初演上演された。イタリアのある修道院。中庭での修道女たちの会話はそれぞれの願望の話題となり、食事の話や、ペットの話に花が咲く中、アンジェリカは自分には何の願望も無いと述べる。同僚の修道女たちは、彼女が修道院に入ってから7年間家族から一切の便りが無く、彼女が何を切望しているのか皆は良く知っているのだ。そんな時、別の修道女が豪華な装飾をほどこした馬車が門前に到着したと伝えに来る。一同の高まる期待の中、修道院長が、公爵夫人のアンジェリカへの面会の旨を告げる。興奮するアンジェリカを前に、叔母の公爵夫人は淡々と語り始める。アンジェリカの両親が相次いで他界したことで、遺産はアンジェリカと妹に遺されたこと、公爵夫人が後見人としてその遺産を管理していること、アンジェリカの妹が、さる貴族と結婚するため、アンジェリカの遺産に対する権利を放棄することで公爵家に誠意を示すことを要請する。彼女は納得するが、最大の関心は出産直後に引き離された息子のこと。息子の消息を尋ねると、2年前に高熱のため亡くなったという事務的な返答。彼女は虚脱状態のまま書類に署名する。無言のまま退出する公爵夫人には目もくれず、絶望の中で覚悟を決める。人を救うはずの薬草を自らの死と天国にいる息子との再会のために処方し飲み干す。自らの命を絶つ大罪は天国の門を閉ざす事を意味するが、聖母に懸命に祈ると、奇蹟がおこり、天使たちの合唱の中、赤子を抱いた聖母が現れる。アンジェリカは小さな叫び声をあげ、静かに息絶え、幕。
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【60】La Bohéme in 5 atti (ラ・ボエーム)〈5幕版〉プッチーニ作曲
¥2,700
作曲:ジャーコモ・プッチーニ 2018年8月18日刊行 ラ・ボエームの決定稿。 台本は5幕版であったがプッチーニはあえてこの台本から1幕をカットし4幕版とした。 カットされた1幕は第4幕に存在していた、「ラ・ブルイエー通り8番」と題された場面で、 ここは、ムゼッタの居住メゾンであった。 この日は、ムゼッタの家具などが競売される日で、 ミミはこの中庭で子爵と出会うという設定であった。 おぺら読本出版はあえてこの幕を訳出することで プッチーニが、一行も作曲しなかったこの幕の存在を世に知らしめると同時に、 原作に忠実に ヴェリズモオペラとして作曲しようとしなかったプッチーニのラ・ボエームを理解する一助としたい。 スマホ待ち受け画面あり
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【59】Manon Lescaut (マノン・レスコー)
¥2,500
作曲:ジャーコモ・プッチーニ 2018年6月25日刊行 アベ・プレヴォ著「騎士デ・グリューとマノン・レスコーの物語」を原作にしたプッチーニのオペラ作曲家としての出世作。台本にはレオンカヴァッロやイッリカ、ジャコーザなど世 界のオペラ界に君臨する台本作家 6 人の手が入りプッチーニ自身も参加している。 そのた めドラマとしては一貫性を欠くが若いプッチーニの体臭さえ感じることの出来る大作。 タイトルロールのマノンに与えられた美しくも悲しい性を歌うアリア「あの柔らかなヴェールの向こう側に」や「独り、地獄を見た女」などはイタリアオペラの代表的なアリアとして君臨している。 スマホ待ち受け画面あり
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【55】Gianni Schicchi( ジャンニ・スキッキ )
¥2,400
作曲:ジャーコモ・プッチーニ 2022年8月7日刊行 対訳本奥付には2022年12月14日とありますが、予定より在庫が早くなくなりましたので8月に再版刊行になりました。 トスカーナ地方フィレンツェの名士ブオーゾ・ドナーティ家の寝室に親族一同が集まり悲嘆の涙に暮れている。ブオーゾ・ドナーティが死去したのである。彼の莫大な遺産を親族達が如何に分配すべきか確認するために遺言状を探すが、ようやく発見した遺言状の中身は総ての遺産を教会に寄付するというものだった。親族達の悲嘆は極限に達し、何としてでもこの行為を阻止するために知恵を絞るが、解決策は見出せない。そこに、ジャンニ・スキッキが登場。彼は声帯模写の達人で死去したブオーゾに成代り、公証人の前で新たな遺言状を作成するのだが… ダンテの「神曲地獄篇」に描写されたわずか3行の詩句から創造された傑作オペラ。フォルツァーノ台本、1918年メトロポリタン歌劇場初演。 待ち受け画面
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【49】IlTabarro/Le Villi(外套/ヴィッリ〈妖精たち〉)
¥2,500
作曲:プッチーニ 2015年12月初版刊行 「蝶々夫人」発表から15年におよぶ長いスランプを経てようやく生まれた名作。 近代的和声を取り入れた名曲で社会の底辺にうごめく人間の愛欲を描いた「外套」 上流社会の偽善に生きられなくなった女性の苦悩を描く「修道女アンジェリカ」 人間の強欲をコミカルに描写した「ジャンニ・スキッキ」の三部を一編にまとめた、いわゆる三部作の第一部 セーヌ川の一角にミケーレの底引船が停泊している。 ミケーレは50才。妻のジョルジェッタは25才。 妻の同郷の沖仲仕ルイージとの不倫を疑うミケーレの精神は極限に達し、ルイージを殺すことにした。 幸福も不幸も包み込む”外套”に殺害した死体を隠す。 泣き叫ぶ妻ジョルジェッタを捕まえ、ルイージの死骸にその頬を無理矢理おしつける。 ヴィッリ=妖精たち バレエ”ジゼル”から着想を得た プッチーニ27才の時の習作。 ドイツロマン派の香を漂わしている若々しい作品である。 村人たちがアンナとロベルトの婚約を祝っているが、ロベルトは亡くなった伯母の遺産相続のために旅立たなければならない。 しばしの別れを悲しむアンナをロベルトは慰め、二人が一緒になれる喜びの日を思って帰郷を待つように説く。 旅立ったロベルトは黒い森と呼ばれる森の妖婦に夢中になり、アンナのことは忘れてしまうが、その間、アンナは不幸にもこの世を去る。 愛する女性を裏切った者は、妖精(ヴィッリ)から復讐されるという伝説が、ロベルトの身の上に現実となってあらわれる。 待ち受け画面
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【39】La Fanciulla del West(西部の娘)
¥2,700
作曲:ブッチーニ 2015年10月15日初版刊行 蝶々夫人の原作者ベラスコによる戯曲「黄金の西部の娘」をもとにしたオペラ。19世紀半ばカリフォルニアに黄金を求めて一獲千金を夢見る男たちの心を和ませる酒場の女将ミニーを取り巻く人間模様をプッチーニの分厚いオーケストラとドラマティックな声で聴かせる圧倒的な作品に仕上がっている。1910年メトロポリタン歌劇場にてトスカニーニの指揮で初演された。 スマホ待ち受け画面
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【24】Turandot(トゥーランド姫)改訳初版発行
¥2,300
作曲:ブッチーニ 2019年7月7日 改訳初版発行 カルロ・ゴッツィの「トゥーランド」をレナート・シモーニとジュゼッペ・アドーミが台本化した。プッチーニ最後のオペラで、ティムールの若い女奴隷リウが死ぬ場面まで作曲。残りはアルファーノによって完成された。トゥーランド姫の出題する3つの謎を解いた者は姫の婿となり、解けなければ死罪。ティムールの息子カラフ王子はこれら3題の謎を見事解くが姫は結婚を拒否。カラフは逆に一つだけ謎を出す。それは、自分の名前を言い当てるというものだった… スマホ待ち受け画面
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【18】La bohème (ラ・ボエーム 放浪芸術家たちの生活情景)
¥1,600
20%OFF
20%OFF
作曲:ブッチーニ 2002年5月25日初版刊行 世界中の歌劇場で最もよく上演されるオペラの一つ。アンリ・ミルジュの「ボヘミアンたちの生活情景」を底本にジャコーザとイッリカのコンビによるオペラ台本化に、プッチーニ自身の意向が多数加味されて作曲された。同名のオペラはレオンカヴァッロの作曲になる「ラ・ボエーム」があるが、原作に忠実なのはレオンカヴァッロのオペラの方である。トリーノの王立歌劇場で初演。トスカニーニの指揮であった。 プッチーニが原作3幕をカットした4幕版。これが通常とされている。
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【11】Madama Butterfly 蝶々夫人「初演版台本付」
¥2,700
作曲:ジャーコモ・プッチーニ 2023年6月 初演台翻訳付 新訳再版刊行 1890年代。長崎。海軍士官ピンカートンは、仲人ゴローの斡旋で、蝶々さんを現地妻とし、領事のシャープレスの危惧にも耳を傾けない。任務終了後アメリカに帰国する夫を3年間待ち続ける蝶々夫人の前に現れたのは、アメリカ人の妻ケート… 本対訳は決定稿として1904年初演版を並訳。ピンカートンの最終幕アリアが欠落した台本に向かう迫力ある筋書きをご堪能いただきたい。 スマホ待ち受け画面
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【8】La Tosca(トスカ)【新訳再販】
¥2,600
作曲:ジャーコモ・プッチーニ 2023年11月4日 改訂新訳初版刊行 画家のカヴァラドッシとその恋人で著名な歌手フローリア・トスカを中心に仕立てられオペラで、一分の隙も無い緊張感の中にドラマを音楽に完全に密着させたイタリアオペラ史に燦然と輝く傑作。ヴィクトリアン・サルドゥの戯曲「ラ・トスカ」をイッリカとジャコーザが台本化した。1800年6月のローマが舞台。画家は脱獄した政治犯の逃亡を助けたために死刑宣告される。警視総監スカルピアにカヴァラドッシの助命を懇願するトスカ。その結果… スマホ待ち受け画面