アルバン・ベルグ | おぺら読本出版
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【89】WOZZECK(ヴィツェック)
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【89】WOZZECK (ヴォツェック) アーバン・ベルグ作曲 2025年10月10日初版刊行 実在したヨーハン・クリスチアーン・ヴォイツェクは1821年外科医ヴァーストの未亡人46歳を殺害したため、1824年ライプツィヒの広場で公開処刑された。ゲオルグ・ビューヒナーはこの人物を主役にした戯曲の執筆に1835年からとりかかるが、3通りの原稿が残っている。しかし、そのちぐはぐな配列のために、解読、解釈は現在においても完全とはいえないが、高貴な哲学性とのめり込ませるような文学性はアーバン・ベルグの音楽性に見事に合致し、近代のオペラ作品の最高峰に位置する作品として評価されている。ビューヒナーによって殺害されるのは兵卒ヴォツェックの内縁の妻マリーである。この殺害にいたるヴォツェックの哲学的考察がこのオペラの骨格を成している。この台本をじっくり読み込む事でアーバン・ベルグの世界観を共有することが出来るだろう。なお、タイトルであるが、 最初の刊本であるフランツォース版が、原稿の字句Woyzeck を Wozzeck と誤読したため、この版によったベルクのオペラ台本は「ヴォツェック」と呼ばれる。