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【81】ニュルンベルクのマイスタージンガー

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ニュルンベルクのマイスタージンガーたち   2022年12月25日初版刊行
リヒャルト・ワーグナー作曲

若い騎士ヴァルターは中世の詩人に憧れていたが、自らも詩人になる事を決意し、ニュルンベルクに出立し裕福な金銀細工師ポーグナーに斡旋を依頼する。この時、ポーグナーの一人娘エーファの魅力の虜となる。6月24日の聖ヨハネ祭前日、聖カタリーナ教会での礼拝後、ヴァルターはエーファを待ち受け、彼女が婚約中であるかどうかを確認しようとする。彼女は婚約中であるが花婿は翌日のマイスタージンガー歌くらべの席で決定される事を知り、出場資格を得るための手ほどきを、靴職人ザックスの徒弟であるダーヴィットから受けるが、その余りにも煩雑な規則に辟易とする。
教会の中は、マイスタージンガーの会合のため仕切られている。ポーグナーやエーファとの婚約を強く希望する市の書記官ベックメッサーをはじめとして、続々とマイスターたちが登場し出席の点呼が終了すると、ポーグナーが立ち上がり、明日の「歌くらべ」優勝者に、自身の全財産と一人娘エーファを妻として差し出すことを宣言する。会場は騒然とした緊張感に包み込まれる。さらに、ポーグナーは、組合に加入を希望する騎士の存在を明らかにし、ヴァルターをこの場で歌わせたいと提案する。ベックメッサーの強い反対があったにもかかわらず、ザックスの後押しで試験が始まるが、結果は、惨憺たるもので「歌いそこね」の判決が下る。さて、エーファをめぐる歌合戦は如何なる結果を見る事になるのか、御一読あれ。
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