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【79】オルフェーオとエウリディーチェ

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オルフェーオとエウリディーチェ
作曲:C・W・グルック 2021年11月20日新刊発行

ギリシア神話に取材した古代ローマの詩人オウィディウスが描き上げた「変身物語」の中の一編をウェルギリウスの詩篇「アエネーイス」に重ね、カルツァビージが台本に仕上げ、グルックが音符に塗り込み新たな世界を築き上げたオペラ界の至宝とも言える作品。
オルフェーオは芸術の女神のひとりカリオペアの息子で、歌と竪琴の名手であった。彼の歌と音楽には野獣や草木、岩石さえも魅了された。舞台は月桂樹や糸杉の木立が立ち並ぶ中、水蛇に噛まれ非業の死を遂げたエウリディーチェの墓を取り巻き、牧童たちや妖精たちが嘆き悲しんでいるところから始まる。何度も繰り返される妻の名を呼ぶこの不幸な夫の嘆きに、神々は慈悲の心を動かし彼を憐れみ、オルフェーオが黄泉の国にから妻を連れてくることを好意的に認めたのであるが、地上に辿り着くまでは、決して彼女を振り向かないというという条件のもとであった。もしオルフェーオが自分の事態を説明しようとしたり、振り返ったりすると彼女を永久に失うという。オルフェーオはこの試練に挑み、黄泉の国へと旅立つ。しかし、心優しき夫は、溢れる情愛に抗しきれずに禁制の誓約を破り、結果、永遠にエウリディーチェを失ったのである。ここまでが、変身物語やギリシア神話で伝えられている内容であるが、神聖ローマ帝国フランツ1世の洗礼名聖人記念日にあたる1762年10月5日にウイーンで初演されたこの作品では、愛の神が「お前の愛の誠は十分示された」と告げ、エウリディーチェは再び息を吹き返す。オルフェーオとエウリディーチェは羊飼いやニンフたちと共に愛の神に感謝し、愛を賛美することで霊名日に花を添える結末となっている。
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