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【87】 死の都

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死の都(死の都ブリュージュ)  作曲:エーリヒ・W・コルンゴルド 
                               2025年1月24日初版刊行

エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトの作曲による3幕のオペラ。ベルギーの詩人ジョルジュ・ローデンバック著『死都ブリュージュ』をパウル・ショットがオペラ台本にした。この作品。《死の都》が1920年12月4日に初演された時点でコルンゴルトは23歳だった。既に2作の1幕オペラ、《ヴィオランタ》と《ポリュクラテスの指環》を大成功させたために、《死の都》の初演権を巡ってドイツの劇場の間で熾烈な争いが繰り広げられ、初演は前例の無い、ケルンにおけるオットー・クレンペラー指揮による初演と、ハンブルクにおけるエゴン・ポラータ指揮による初演が同時に行われる異例の世界初演となった
19世紀末、ベルギーのブリュージュが舞台。主役のパウルは若い中産階級の男で、妻マリーの死という現実を受け入れることが出来ない。パウルは妻の形見である肖像画や写真、一束の遺髪といったものを陳列している。パウルの友人フランクがパウルの住まいに立ち寄り、未来に向けて生きることを説くが、パウルはマリーが「まだ生きている」と主張する。ある日、ブリュージュの街路でマリーに生き写しの踊り子マリエッタに偶然出逢い、彼女を自宅に招いたことが悲劇の始まりであった。
幻想の理想的世界感と、現実の世俗感が交錯する中、パウルとマリエッタの関係ははたして?

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