イタリア・オペラ対訳本の出版・通販/舞台字幕制作/舞台言語表現監修/コンサート企画
おぺら読本出版は、イタリアオペラ対訳本の企画・編集・販売・字幕制作、舞台言語表現の監修、講演などを通し、イタリアオペラのさまざまな作品・文化を発信し続けています。
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【68】La donna del lago( 湖水〈うみ〉の麗人)
¥2,600
作曲:ロッシーニ 2020年2月29日 初版発行 スコットランド北部のカトリン湖の孤島に、ジェームス5世スコットランド王から追放されたアンガスのダグラスは娘エレーナと密かに暮らし、反乱軍を組織し復活の機会を窺っている。反乱軍の勇士ロドリーゴはダグラスの娘エレーナと婚約し、一族の絆を固め国王ジェームス5世への反旗を誓うが、エレーナは同じ反乱軍騎士マルコムと相思相愛の仲である。父親の命を受けロドリーゴと婚約したものの、心はマルコムに傾いている。そんな時、ウベルトと偽名を名乗る騎士がこの孤島に迷い込みエレーナに助けられる。実はこのウベルトこそジェームス5世の仮の姿であったが、救助された礼にと、自身の指輪をエレーナに贈る。この指輪はかつて縁あって国王の命を助けた礼に贈られた由緒ある指輪で、この指輪を国王に示す事で如何なる願いも叶うというのだ。反乱軍首領の娘であるエレーナが果たしてどのようにこの指輪を使いこなすのか ? ロッシーニが1819年ナポリ・サン・カルロ劇場のために作曲したオペラ・セーリア。原作は同名の叙事詩でサー・ウォルター・スコットの手になる。 スマホ待ち受け画面あり
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【67】RINALDO (リナルド)
¥2,500
作曲:ヘンデル 2019年11月4日初版発行 抒情詩人トルクアート・タッソー原作「解放されたエルサレム」に取材したオペラ作品は多数存在するが、その中でもとりわけヘンデル作曲の「リナルド」はLascia ch’io pianga "涙するがままにさせて »はじめ輝くばかりの美しいアリアにちりばめられた古典的作品として300年に亘り歌い継がれ賛美され続けている。第一次十字軍遠征をテーマにしてはいるが、決して政治的な解決を求めることなく、エルサレムを解放した褒章として十字軍指揮官ゴッフレードの娘アルメリーナを妻として迎えるはずの英雄リナルドに対して、魔女でありダマスカスの王妃アルミーダ、エルサレム王アルガンテの介入によって翻弄される愛憎を見事に描き出した秀作。アルミーダはアルガンテと恋仲であるにも拘らず英雄リナルドに惹かれ魔法を使ってアルメリーナに変身しリナルドに迫る。一方アルガンテは捕われのアルメリーナに心奪われ、複雑な愛情が交錯するが、リナルドの英雄的活躍によりエルサレムが解放されるとアルガンテ、アルミーダともに改宗し、おぞましい恨みが美徳によって打ち負かされるという結果で終焉する。 スマホ待ち受け画面あり
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【66】L' italiano in Algeri(アルジェのイタリア娘)
¥2,700
作曲:ロッシーニ 2019年10月5日初版刊行 アルジェのイタリア娘 舞台はオスマン帝国ムスタファー太守のハレムを中心に展開される。王妃エルヴィーラに飽き飽きしてきた太守ムスタファーは、海賊の首領ハーリーに新鮮な感覚で付き合うことのできる若いイタリア人娘を新しい妃に迎えるために拉致を依頼する。現王妃は奴隷のリンドーロに与え、二人ともイタリアに送り返そうという魂胆。丁度そこに、嵐のため難破した外国船の避難民を救助した海賊ハーリーは、太守ムスタファー好みのイタリア娘イザベッラを発見し、太守に届ける。一目で気に入った太守はイザベッラを新王妃に据えるためにエルヴィーラとリンドーロを出国させようとするが、実はこの奴隷リンドーロはイザベッラの恋人であったことから喜劇性は一気にたかまる。さて、結論はいかなることに、本編第2幕をじっくり読まれんことを。1813年に発表されたイタリアオペラ・ブッファの最高傑作のひとつで、ロッシーニが作曲した。 スマホ待ち受け画面あり
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【65】La Clemenza Tito( 皇帝ティトウスの慈悲)
¥2,500
作曲: W・A・モーツァルト 2019年5月17日 初版発行 古代ローマ帝国ヴィテッリオ皇帝の娘ヴィテッリアは、自分に帝位が譲渡されるものと信じていたが、父親の失政により在位わずか8ヶ月でウェスパジアヌスに奪われた。 10年間に亘る帝国の支配の後ローマは息子のティトウス=ティートに譲渡された。時、79年。この年、ヴェスヴィオス火山が大噴火し、ポンペイが埋没しエルコラーノが火砕流に飲み込まれたが、ティートは都市と民の救済を優先し、善政が認められる。 皇后選択に及びティートは親友セストの妹セルヴィーリアを指名するや、セストの恋人でもあるヴィテッリアの怒りはティート暗殺の陰謀を画策し、セストに実行させることで納めようとするが… タイトルの「皇帝ティトゥスの慈悲」の慈悲とは ? 1791年に発表されたモートァルトのシリアスオペラの最高傑作。 スマホ待ち受け画面あり
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【64】La Gioconda (ラ・ジョコンダ)
¥2,700
作曲:アミルカーレ・ポンキエッリ 2019年4月9日刊行 盲目の母を導き、恋人のエンツォに会うためにサン・マルコ広場にゴンドラ競争の祝祭のためにやって来たジョコンダ。宗教裁判所のスパイで流しの歌手に変装したバルナバが、密かに慕う歌姫ジョコンダの様子を窺う。競技後敗者ズアーネに近づき、敗因を盲女の呪いであると吹聴するや、仲間たちとその女を火刑にせよと魔女狩りを叫ぶ。市民を巻き込む騒動に発展するが、そこに宗教裁判所長官アルヴィーゼとその妻ラウラが現れ、ラウラの懇願により盲女は許され、感謝したジョコンダの母親はラウラに自身のロザーリオを与え、幸運を確約する。実はラウラとエンツォはかつて恋人同士であったが、再会するや否やラウラはエンツォとの逃亡を図り、ジョコンダは母親を助けられたことから自分の愛と命を犠牲にして二人の逃亡を助ける。ヴェルディのアイーダ以降オテッロが作曲されるまでの、イタリアオペラ不毛時代におけポンキエッリの最高傑作。 スマホ待ち受け画面あり
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【63】Faust(ファウスト)
¥2,800
作曲:グノー 2024年1月15日刊行 ドイツの文豪ゲーテの原作「ファウスト」の第一部をもとにシャルル・グノーが作曲。 フランス語による台本。 1859年パリ、リリック座で初演。原題のファウストは16世紀の伝説的な魔術師であり学者でもある。 このファウスト博士は悪魔メフストーフェレスに魂を売ってでも、青春を取り戻そうという欲望にかられ、悪魔メフストーフェレスと契約を結ぶ。その結果、青春を取り戻し、純真無垢な小市民の娘マルグリートに恋心を抱き、同時に肉体的欲望まで蘇り、この娘を妊娠させてしまう。未成年との情交は死罪。悪魔が描き出す幻想と幻影のなか、マルグリートは処刑される。作曲者グノーは音楽の道に進むか聖職者となるか葛藤したほど宗教的な道徳観の強い人格であったが、この台本には宗教的要素よりも純粋な恋愛感情が押し出され、19世紀フランスオペラの真髄に触れる傑作を産みだした。 スマホ待ち受け画面あり
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【62】GULIO CESARE (エジプトのジュリアス・シーザー)
¥2,500
作曲:G.・F・ヘンデル 2018年12月18日初版刊行 フリードリヒ・ヘンデルが1724年に作曲した歴史歌劇。 原題は 「エジプトのジュリアス・シーザー」であるが、一般に「ジュリアス。シーザー」と呼ばれる。 ローマ帝国皇帝シーザーがエジプト遠征を行った際に、エジプト女王クレオパトラや その弟で、共同統治者であるプトレマイオス13世(オペラではトロメーオ)とのかかわり、また、ローマ帝国三頭政治の一角であったポンペイウス暗殺とその妻コルネーリア、息子セストなどの権力闘争と感情の高まりを完成度の高いアリアをふんだんに取り込んだヘンデルのオペラの中でも最高傑作とされている。 スマホ待ち受け画面あり
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【61】IDOMENEO (イドメネーオ) 〈K.489 K.490付き〉 新訳新刊
¥2,500
作曲:モーツァルト 2018年9月25日刊行 トロイアの木馬で知られるトロイアの王女イーリアはクレタ島に囚われているが、 クレタ王イドメネーオの息子イダマンテを密かに愛している。 敵将を愛することに抵抗を感じているイーリアであるが、 実はイダマンテも イーリアに心を寄せている。この二人に、敗戦で捕虜となっているアルゴス の王女エレクトラのイダマンテへの愛が加わり愛憎が交々展開する。 イドメネーオが退位しイダマンテを新国王、イーリアをその妃とするという 海神ネプチューンの神託を受け入れ、歓喜のうちに幕。 僧侶でもあったヴァレスコの台本にモーツァルトが1781年に作曲した イタリア語による3幕からなる荘厳なオペラ・セーリア。 ヴァレスコが素人であったために、モーツァルト自身が手を加えたり、 作曲したにもかかわらずカットされた部分も全て翻訳された決定稿。 スマホ待ち受け画面あり
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【60】La Bohéme in 5 atti (ラ・ボエーム)〈5幕版〉プッチーニ作曲
¥2,700
作曲:ジャーコモ・プッチーニ 2018年8月18日刊行 ラ・ボエームの決定稿。 台本は5幕版であったがプッチーニはあえてこの台本から1幕をカットし4幕版とした。 カットされた1幕は第4幕に存在していた、「ラ・ブルイエー通り8番」と題された場面で、 ここは、ムゼッタの居住メゾンであった。 この日は、ムゼッタの家具などが競売される日で、 ミミはこの中庭で子爵と出会うという設定であった。 おぺら読本出版はあえてこの幕を訳出することで プッチーニが、一行も作曲しなかったこの幕の存在を世に知らしめると同時に、 原作に忠実に ヴェリズモオペラとして作曲しようとしなかったプッチーニのラ・ボエームを理解する一助としたい。 スマホ待ち受け画面あり
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【59】Manon Lescaut (マノン・レスコー)
¥2,500
作曲:ジャーコモ・プッチーニ 2018年6月25日刊行 アベ・プレヴォ著「騎士デ・グリューとマノン・レスコーの物語」を原作にしたプッチーニのオペラ作曲家としての出世作。台本にはレオンカヴァッロやイッリカ、ジャコーザなど世 界のオペラ界に君臨する台本作家 6 人の手が入りプッチーニ自身も参加している。 そのた めドラマとしては一貫性を欠くが若いプッチーニの体臭さえ感じることの出来る大作。 タイトルロールのマノンに与えられた美しくも悲しい性を歌うアリア「あの柔らかなヴェールの向こう側に」や「独り、地獄を見た女」などはイタリアオペラの代表的なアリアとして君臨している。 スマホ待ち受け画面あり
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【58】Giovanna d’Arco( ジャンヌ・ダルク)「初版発行」
¥2,500
作曲:ヴェルディ 2017年8月25日 初版刊行 百年戦争を勝利に導いたフランスの愛国少女ジャンヌが、神の声を聞き教国の任命を信じ、1429年イギリス・ブルゴーニュ派連合軍包囲の下のオルレアンを解放し、ランスでシャルル7世の戴冠式を挙行した忠実にもとづき、シラーが「オルレアンの乙女」として劇曲化、ソレーラがオペラ台本をヴェルディに提供した。ロッシーニの同名モノオペラも台本も併記。 スマホ待ち受け画面あり
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【57】Adriana Lecouvreur (アドリアーナ・ルクヴルール)
¥2,800
作曲 :フランチェスコ・チレーア 2018年2月10日 初版刊行 実在のコメディ・フランセーズ舞台女優アドリエンヌ・ルクヴルールをモデルに、ザクセン伯マウリーツィオを廻るブイヨン公爵夫人とアドリエンヌ(アドリアーナ)との愛の確執を縦糸に、また、嫉妬が毒殺を誘発しブイヨン公妃の贈った花束に毒が仕込まれ、アドリアーナが殺害される横糸が絶妙に絡み合い緊張感漂うチレーア作曲の傑作。 オペラは勿論の事ながら台本の面白さも絶品の一冊。 スマホ待ち受け画面あり
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【56】I Due Foscari (二人のフォスカリ)
¥2,500
作曲:ヴェルディ 2017年10月6日初版刊行 ヴェネツィア共和国総督フランチェスコ・フォスカリが無実の罪で投獄された息子ヤーコポ・フォスカリへの愛と、統治者としての狭間で苦悩するさまをヴェルディ得意のバリトンを主役としたオペラに仕立て上げた。 1310年から実在したヴェネツィア共和国の統治機構10人委員会の決定には総督といえども従わざるを得ず、息子ヤーコポはクレタ島に流刑と、内容はおよそ史実に基づいている。バイロン卿の原作にマリア・ピアーヴェが台本を担当、ヴェルディ初期の作品のなかでも秀逸。
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【54】Samson et Dalila(サムソンとデリラ)
¥2,500
作曲:カミーユ・サンーサーンス 旧約聖書士師記に取材した台本にサン・サーンスが作曲した3幕仕立のオペラ。 ペリシテ人の支配から逃れるために神力を与えられたサムソンがその怪力を存分に発揮し民を解放する。 一方ペリシテ人の大司祭は、ソレクの谷に住むデリラの艶美を利用して、サムソンの怪力の秘密を暴くようデリラに依頼する。 デリラの妖艶な姿に自らを失ったサムソンは怪力の秘密を暴露し、両目を抉り取られ投獄され、祝宴のおりには皆の晒し者にされてしまうが、民の解放を最後の願いとしてイスラエルの神に懇願すると… 待ち受け画面
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【55】Gianni Schicchi( ジャンニ・スキッキ )
¥2,400
作曲:ジャーコモ・プッチーニ 2022年8月7日刊行 対訳本奥付には2022年12月14日とありますが、予定より在庫が早くなくなりましたので8月に再版刊行になりました。 トスカーナ地方フィレンツェの名士ブオーゾ・ドナーティ家の寝室に親族一同が集まり悲嘆の涙に暮れている。ブオーゾ・ドナーティが死去したのである。彼の莫大な遺産を親族達が如何に分配すべきか確認するために遺言状を探すが、ようやく発見した遺言状の中身は総ての遺産を教会に寄付するというものだった。親族達の悲嘆は極限に達し、何としてでもこの行為を阻止するために知恵を絞るが、解決策は見出せない。そこに、ジャンニ・スキッキが登場。彼は声帯模写の達人で死去したブオーゾに成代り、公証人の前で新たな遺言状を作成するのだが… ダンテの「神曲地獄篇」に描写されたわずか3行の詩句から創造された傑作オペラ。フォルツァーノ台本、1918年メトロポリタン歌劇場初演。 待ち受け画面
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【53】La favorita (ラ・ファヴォリータ=国王の愛妾)
¥2,600
作曲 ドニゼッティ 2017年12月初版刊行 ラ・ファヴォリータとは「愛妾」を意味するイタリア語。 スペインの国土復興運動の先頭を切っていた国王アルフォンソ11世は、大僧院長の息子フェルナンドの凱旋を祝福し、その褒章として望むものを何でも差し出す約束をする。 勇者として伯爵の称号を与えられたフェルナンドは、事情を知らずレオノーラという女性を妻として要求した。実はレオノーラこそこのオペラ作品のタイトル「国王の愛妾」であったのだ。 レオノーラを廻るこの愛憎劇の結末はいかに? ドニゼッテイ未完の大作 ランジュ・デ・ニシダの曲をすべて転用して作曲された作品。 待ち受け画面
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【52】La Forza del Destino (運命の力)
¥2,600
作曲:ヴェルディ 2017年4月初版刊行 ロシア皇帝から依頼されたオペラ。マリア-ピアーヴェ台本によるヴェルディ渾身の力作。結婚に反対する父親。駆落を決行する夜、娘レオノーラの目の前で、恋人アルヴァーロの携帯するピストルが暴発し父親カラトラーヴァ侯爵に命中。運命の力による二人の逃亡が数年後神の十字架の前で死による再会で幕をひく正に劇的作品。 注:背表紙の番号は【53】となっています。商品を送るときに【52】の表紙を付けてお送りいたします。内容には何の問題もありません。 待ち受け画面
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【51】Don Pasquale(ドン・パスクアーレ)
¥2,700
作曲:ガエターノ・ドニゼッティ 2022年5月10日再版刊行 台本作家はジャヴァンニ・ルッフィーニであるが、内容が余ほど気に入ったのか作曲者ドニゼッティ自身も台本執筆、校正に参加し彼の最高喜劇のひとつとして大成功をおさめた。 本対訳書ではルッフィーニ版とドニゼッティ版をそれぞれ訳者註を多用して相違点を明確にしている。 パスクアーレを取り巻くほとんど結婚詐欺に類似した内容が実に美しい音楽に包み込まれることで見事な喜劇が成立している。ちなみにパスクアーレとは南部イタリアでは、馬鹿、愚か者を意味する。 待ち受け画面
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【50】Il matrimonio segreto(秘密の結婚)
¥2,800
作曲:ドメニコ・チマローザ 2022年12月25日新訳刊行 モーツァルトの作品を除いて18世紀のオペラブッファとしては上演され続けた数少ない作品の一つ。 金持ちの商人ジェローニモは家名を上げるために貴族との縁組をその娘たちに強く望んでいる。そこに、文無しであるが伯爵の爵位を持つロビンソンが持参金目当てにジェローニモ家に取り入って来ると、当然のことながらオペラがブッファ化される結末が生まれるというもの。 結果の予測が容易につくにもかかわらず心ときめくのが長寿オペラの秘訣。見事に仕組まれた台本である。 待ち受け画面
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【49】IlTabarro/Le Villi(外套/ヴィッリ〈妖精たち〉)
¥2,500
作曲:プッチーニ 2015年12月初版刊行 「蝶々夫人」発表から15年におよぶ長いスランプを経てようやく生まれた名作。 近代的和声を取り入れた名曲で社会の底辺にうごめく人間の愛欲を描いた「外套」 上流社会の偽善に生きられなくなった女性の苦悩を描く「修道女アンジェリカ」 人間の強欲をコミカルに描写した「ジャンニ・スキッキ」の三部を一編にまとめた、いわゆる三部作の第一部 セーヌ川の一角にミケーレの底引船が停泊している。 ミケーレは50才。妻のジョルジェッタは25才。 妻の同郷の沖仲仕ルイージとの不倫を疑うミケーレの精神は極限に達し、ルイージを殺すことにした。 幸福も不幸も包み込む”外套”に殺害した死体を隠す。 泣き叫ぶ妻ジョルジェッタを捕まえ、ルイージの死骸にその頬を無理矢理おしつける。 ヴィッリ=妖精たち バレエ”ジゼル”から着想を得た プッチーニ27才の時の習作。 ドイツロマン派の香を漂わしている若々しい作品である。 村人たちがアンナとロベルトの婚約を祝っているが、ロベルトは亡くなった伯母の遺産相続のために旅立たなければならない。 しばしの別れを悲しむアンナをロベルトは慰め、二人が一緒になれる喜びの日を思って帰郷を待つように説く。 旅立ったロベルトは黒い森と呼ばれる森の妖婦に夢中になり、アンナのことは忘れてしまうが、その間、アンナは不幸にもこの世を去る。 愛する女性を裏切った者は、妖精(ヴィッリ)から復讐されるという伝説が、ロベルトの身の上に現実となってあらわれる。 待ち受け画面
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【48】Iris(イリス)
¥2,500
作曲:マスカーニ 2015年6月初版刊行 遊び人のオーサカ、太鼓持ちのキョートが少女イリスを盲人の父親の元から拉致し吉原に売り飛ばす。父親は全財産を旅の行商人に与え、イリスを連れ戻すために吉原に向かう。しかし、イリスは自害。死者の世界で太陽讃歌がこだまし、屍の周りから、イリスの花が咲き始める。この感動的な大合唱は、ローマオリンピック祝典讃歌として全世界に轟いた。 待ち受け画面
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【47】Nabucco(ナブッコ)
¥2,500
作曲:ヴェルディ 2014年2月初版刊行 ヴェルディが妻子を失い絶望の淵にあった時に旧約聖書に取材したソレーラの台本を手にし、イタリア民族運動を刺激するほどの感動的な作品となった。「行け我が想いよ金色の翼に乗って」はイタリアの第二の国歌と讃えられる。ナブッコと俗に言われているが、旧約聖書列王紀下では、ナブコドノゾールが正式な呼称。舞台は第二次エルサレム攻撃に時代設定されている。 待ち受け画面
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【46】Simon Boccanegra(シモン・ボッカネグラ)
¥2,600
作曲:ヴェルディ 2014年1月初版刊行 イタリア、ジェノヴァに実在した平民党のシモン・ボッカネグラの生きざまをオペラ化した。マリーア・ピアーヴェの台本になる。ボッカネグラはジェノヴァ総統に選出され、ヴェネツィアとの無益な戦いは良しとしない。シモンの政敵ガブリエーレが、自分の娘と恋に陥るジレンマの中、自らは毒殺される。 待ち受け画面
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【45】L’elisir d'amore(愛の妙薬)
¥2,000
作曲:ガエターノ・ドニゼッティ 2018年10月10日刊行 若い農夫であるネモリーノが地主の娘アディーナにひそかな恋心を抱く。臆病で直接気持ちを伝えることのできないネモリーノは「人知れぬ涙」で思いの丈を独白する。木陰で様子をうかがっていたアディーナはこれが本当の愛であると教授されたように思え、権力を振りかざす守備隊軍曹のベルコーレを退ける。いかがわしい医師ドゥルカマーラの導きも功を奏し、二人はめでたし… 待ち受け画面